── コンバージョンとUXの視点から考える
「ホームページはあるけれど、問い合わせが来ない」
「リニューアルしたのに、あまり変化を感じない」
そんなご相談をいただくことがあります。
確かにデザインやSEOも大切ですが、“伝え方”に課題があるケースが非常に多いと感じています。
Webサイトを訪れたユーザーは、数秒でそのサイトに「自分に関係があるかどうか」を判断します。
つまり、“何をしている会社かがすぐに伝わらない”状態では、どれだけ構成が整っていても離脱されてしまう可能性が高くなります。
特に、少しマニアックな業種や、複雑なサービスを扱っている場合には、
まず「私たちはこういうことをやっています」と、明確に伝えるセクションを設けることをご提案することもあります。
ある事業者様のサイトでは、専門的な事業内容を扱っていたため、訪問者にとっては「何のサービスを提供しているのかが分かりにくい」状態になっていました。
私たちはヒアリングを重ねたうえで、
といった工夫を行った結果、お問い合わせ数が数倍に増加するという結果につながったこともあります。
私たち制作者から見れば、クライアント様のお好みに寄せたサイト制作は、ある意味で“正しい成果物”とも言えます。
ですが、Nido.ではそれよりも、その先のお客様──つまり“クライアント様のお客様”にきちんと伝わることを最優先に考えています。
「誰に、何を、どう伝えるか」
この問いへの答えが明確でなければ、どれだけ綺麗なデザインも“意味のあるサイト”にはなりません。
成果の出るWebサイトは、「きれい」や「かっこいい」だけではなく、“伝えるべきこと”が、ちゃんと伝わるサイトです。
伝えたいことを整理するのは簡単ではありません。
でも、うまく言えなくても大丈夫です。
それを引き出し、構造化し、わかりやすく届けるのが、私たちNido.の役割だと考えています。
石川県を拠点に、富山県在住のWeb制作者。東京でも中堅どころの制作会社にて部長・執行役員を歴任後、独立。小規模事業者向けサブスク制作サービス「Nido.Growth」を運営。制作の現場から経営までの実務経験をもとに、Webの設計思想や考え方をお届けしています。