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2025.05.05

SEOよりもまず、“言いたいことがあるか”を考えよう

SEOよりもまず、“言いたいことがあるか”を考えよう

はじめに

「とりあえずSEO対策したい」「検索順位を上げたい」──

そんなご相談を受けることがあります。もちろんSEOは無視できません。けれど、その前に考えておきたいことがあります。

それは、「そもそも、何を、誰に、どう伝えたいのか」という根本の部分です。

今回は、SEOに取り組む前段階として、発信の“土台”となる考え方についてお話しします。

検索順位は「手段」であって「目的」ではない

SEOは、コンテンツを見つけてもらうための仕組みです。

けれど、上位表示されたページに“言いたいこと”がなければ、その先に繋がることはありません。

  • とにかく情報を詰め込んだだけの記事
  • キーワードに引っ張られて軸が曖昧になった構成
  • 結論がどこにあるのか分かりにくい文章

これでは、せっかく集客できても「読まれない」「信頼されない」「行動されない」という結果に終わってしまいます。

コンテンツは「届けたい意思」があってこそ価値になる

SEOを意識した記事を書くのは悪いことではありません。
ただ、書き手に「届けたいこと」がないと、読者の心には届かない。

たとえば:

  • 自社の強みやストーリーを、ちゃんと伝えたい
  • お客様からよくある疑問に、きちんと答えておきたい
  • 自分たちの仕事の価値を、言葉にして残したい

こういった“軸”があるコンテンツは、たとえ検索順位がすぐには上がらなくても、信頼を積み重ねる力があります。

まずは「書く理由」と「届けたい人」を明確にする

SEOを意識する前に、次の3つを決めてみてください。

  • 誰に届けたいか(ペルソナ)
  • 何を伝えたいか(主張)
  • なぜそれを伝えるのか(背景・体験)

この3つが定まっていれば、たとえAI生成や他者の構成を参考にしたとしても、“自分たちの言葉”で発信することができます。

Nido.が大切にしているのは「伝える姿勢」

Nido.では、コンテンツづくりのご相談を受ける際、まず「本当に言いたいことがあるか?」を一緒に掘り下げるようにしています。

「記事を書いた方がいい」ではなく、「書くことで伝えたいことがあるか?」
それが見つかっていないままSEOに取り組むと、空回りしがちです。

よくあるのが、「とにかく効果を出したい」というご相談です。

もちろん、お客様ご自身が分析の専門家ではないことは重々理解しています。
だからこそ私たちは、まず「どんなことに困っているのか」「どんな成果を期待しているのか」を丁寧にヒアリングします。

そして、Googleサーチコンソールやアナリティクスなどのデータを拝見した上で、
実際のユーザーの動きや検索ワード、離脱傾向などを分析し、根拠をもとにした改善提案を行います。

通常は、このようにして:

  • これまでのデータからサイト上の課題を洗い出し
  • そこから導かれるいくつかの改善方向を見極め
  • それぞれに対して最適なアプローチを設計する

という流れでサイトの改善を進めていきます

分析が得意でなくても大丈夫です。

悩みや目的をしっかり話していただければ、こちらで課題と方向性を明確にし、提案に繋げることができます。

おわりに

SEOは確かに大切です。
でも、順位よりも大切なのは、「中身があること」。

「誰に、何を、なぜ」──この問いに答えられる発信が、最終的に“選ばれる理由”になります。

表面的な対策より、深く考え抜いた1本の記事を。
Nido.では、そんな想いを持つ方と一緒に、言葉をつくっていきたいと思っています。

Nido.

この記事を書いた人|Nido.(ニド)

石川県を拠点に、富山県在住のWeb制作者。東京でも中堅どころの制作会社にて部長・執行役員を歴任後、独立。小規模事業者向けサブスク制作サービス「Nido.Growth」を運営。制作の現場から経営までの実務経験をもとに、Webの設計思想や考え方をお届けしています。