「とりあえずSEO対策したい」「検索順位を上げたい」──
そんなご相談を受けることがあります。もちろんSEOは無視できません。けれど、その前に考えておきたいことがあります。
それは、「そもそも、何を、誰に、どう伝えたいのか」という根本の部分です。
今回は、SEOに取り組む前段階として、発信の“土台”となる考え方についてお話しします。
SEOは、コンテンツを見つけてもらうための仕組みです。
けれど、上位表示されたページに“言いたいこと”がなければ、その先に繋がることはありません。
これでは、せっかく集客できても「読まれない」「信頼されない」「行動されない」という結果に終わってしまいます。
SEOを意識した記事を書くのは悪いことではありません。
ただ、書き手に「届けたいこと」がないと、読者の心には届かない。
たとえば:
こういった“軸”があるコンテンツは、たとえ検索順位がすぐには上がらなくても、信頼を積み重ねる力があります。
SEOを意識する前に、次の3つを決めてみてください。
この3つが定まっていれば、たとえAI生成や他者の構成を参考にしたとしても、“自分たちの言葉”で発信することができます。
Nido.では、コンテンツづくりのご相談を受ける際、まず「本当に言いたいことがあるか?」を一緒に掘り下げるようにしています。
「記事を書いた方がいい」ではなく、「書くことで伝えたいことがあるか?」
それが見つかっていないままSEOに取り組むと、空回りしがちです。
よくあるのが、「とにかく効果を出したい」というご相談です。
もちろん、お客様ご自身が分析の専門家ではないことは重々理解しています。
だからこそ私たちは、まず「どんなことに困っているのか」「どんな成果を期待しているのか」を丁寧にヒアリングします。
そして、Googleサーチコンソールやアナリティクスなどのデータを拝見した上で、
実際のユーザーの動きや検索ワード、離脱傾向などを分析し、根拠をもとにした改善提案を行います。
通常は、このようにして:
という流れでサイトの改善を進めていきます
分析が得意でなくても大丈夫です。
悩みや目的をしっかり話していただければ、こちらで課題と方向性を明確にし、提案に繋げることができます。
SEOは確かに大切です。
でも、順位よりも大切なのは、「中身があること」。
「誰に、何を、なぜ」──この問いに答えられる発信が、最終的に“選ばれる理由”になります。
表面的な対策より、深く考え抜いた1本の記事を。
Nido.では、そんな想いを持つ方と一緒に、言葉をつくっていきたいと思っています。
石川県を拠点に、富山県在住のWeb制作者。東京でも中堅どころの制作会社にて部長・執行役員を歴任後、独立。小規模事業者向けサブスク制作サービス「Nido.Growth」を運営。制作の現場から経営までの実務経験をもとに、Webの設計思想や考え方をお届けしています。